岩手めん羊研究会

岩手めん羊研究会の設立とシンポジウムに、会派の高橋晋議員と共に参加してきました。
岩手では羊の生産と販売の拡大に力を入れる流れがあります。奥州市江刺の梁川地区で生産された羊肉の味に対する評価が高ってきたことに発端があります。

もともと農作業において高齢化による労働力不足を補うために、除草の一助として羊を導入したところから話は始まります。ある程度生育した羊は食肉として出荷することで経済効率を上げることを計画していたのですが、そこに東日本大震災が発生しました。放射能の影響により草を食べた羊を食肉として出荷することができなくなったため、牛用飼料を与えたところ、結果として羊肉独特の臭みが薄まり旨さが増すことになりました。この梁川の羊が首都圏でも評判を呼ぶようになり、「やながわ羊」というブランドを生み出します。

羊肉の評価が高まることで、生産範囲が市内から県内へと広まっていきました。また、岩手でホームスパンという、羊毛を活用した手工芸の伝統があり、減少してきてはいるもののまだ生産されています。

こうしことから、冒頭に述べた県としてめん羊の生産拡大へ取り組んでいく流れへとつながっていきます。

今回の研究会の発足、シンポジウムの開催は、官民連携してさらなる普及拡大を目指してのものです。私は農家ではありませんが、そもそも美味しものが大好きですし、それが地元で生産されているとなればなおさらです。議員としてバックアップできるように、これからも羊の生産について勉強していきます。