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陸前高田市議会・奥州市議会・大船渡市議会議員研修会

昨年度は奥州市での開催でしたが、今年は大船渡市での開催となります。東日本大震災の後に始まって、今回で8回目の開催になります。

 

三陸鉄道株式会社の冨手旅客営業部副部長をお迎えし、「三陸鉄道の歴史とリアス線全通〜利用促進に向けて〜」をテーマに講演していただきました。

 

三陸鉄道は全国初の、国鉄地方交通線転換第3セクター鉄道とのことです。国鉄地方交通線転とは、経済的に困難な部分がある路線をバス交通に展開することでその存続を図るものですが、あくまでも鉄道として存続させることを優先するために第3セクター化し民営化することで経営を維持していくことであり、この形として全国で最初に開業したのが三陸鉄道になります。

 

赤字分を埋めるために真っ先に取り組んだのが観光鉄道としての可能性です。旅行業者との積極的な関わりは、地方路線の鉄道会社としはほぼ初めての試みであり、時期的にローカル線ブームの始まる直前でもあったため、1995年から本格展開しその利用客数は10年の間に1万人から8万人へと増加しました。

 

近年は超える人口減少によって苦戦した経営状況となっていますが、観光事業だけではなく地域の交通拠点としての役割も重視して取り組んでいくとのこと。奥州市も新たなバス交通計画の策定に向かっていますが、参考になるお話が聞けました。

 

ということで、2014年4月6日に全線復旧した三陸鉄道を記念した動画へのリンクを貼っておきます。

恋するフォーチュンクッキー 三陸鉄道南リアス 全線開通記念 Ver.