福祉・健康こども部門の中で、子ども権利について、ニート・引きこもり対策について、街頭補導について、自殺対策について、の4点について質問しました。先週に引き続いて前沢高校の生徒さんが傍聴に来ておりましたのである意味狙ったところもあるのですが、逆に少し重かったかもしれません。
子どもの権利について、令和元年度に「第2次奥州市子どもの権利に関する推進計画」が策定され、その評価で今後「進捗管理を適正に行う必要がある。」とされていました。こういった評価指標ではこれまで委員会の開催回数などが取り上げられてきたのですが、単純に委員会を予定通り開催したからといって、奥州市内で子どもの権利に対する認識が高まる、子どもたちを取りまく環境が改善する、というわけではありません。指標の内容を変更する必要があると指摘しました。
ニート・引きこもり対策について、奥州市は「若者の居場所 ほっと広場」を月に2回開催し、就労を目指す支援をしています。その他にも支援員が定期的に市内の高校を訪問し、子どもたちのその後について情報収集しています。
「ほっと広場」を利用している人はH30年度に比べ若干増えているのですが、小中学校で不登校だった子がそのまま引きこもり等にならないよう、連続性を調査し具体的な対策にあたっていただけるよう要望しました。
市のスタッフによる街頭活動における補導件数はゼロ。H30は9名だったとのことです。ただし関係機関による補導は発生していますので、減少傾向ではあるものの、声かけは継続していく、ということでした。
自殺対策に関して、指標としている自殺率が前年度より増えていることについて見解を求めました。全体的に減少傾向にはあるのだが、何年かに一度前年度より上昇し、再び下がっていく、という流れが続いているそうです。また、これまでは高齢女性が特段に多かったものの、最近では高齢男性が増えてきている、ということでした。
自殺予防策としてゲートキーパーという取り組みがあります。奥州市でも毎年研修会を実施し、年々人数は増えてきています。ゲートキーパーの人たちが具体的に予防の取り組みをする、というのではなく、市民全員がゲートキーパーとしての意識を持って周囲の人に気を配っていくことが、自殺を防ぐことにつながるのだ、ということを改めて説明していただきました。