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令和3年度予算審査特別委員会(商工観光部門、農林部等)

令和3年度予算審査特別委員会、二日目の今日は商工観光部門、農林部等(農業委員会)についてでした。

商工部門審査の中で同会派の加藤清議員が地域おこし協力隊について質しました。昨年、現在奥州市に赴任中の地域おこし協力隊の方々と会派で懇談会をもちました。その中で問題点や課題を共有していただき、今回の予算審査で取り上げいただくことができました。

他に、廣野富男議員が中心市街活性化のこれまでの取り組みと成果について質したのですが、「賑わい創出に貢献してきた」という回答には疑問を感じました。「賑わい」の定義が異なるのかもしれませんが、イベントによる一時的な賑わいではなく、恒常的に人手が創出されることが重要だと思います。この点から見ればこれまでの取り組みは決して満足いくものではないのですが、廣野議員も同様であったようで更に追求したところ、令和2年度で終了する中心市街地活性化ビジョンについて次期のビジョンを策定する際には、関係者・事業者だけではなく、消費者・地域の方も交えた上で検討していく、との答弁がありました。生活者目線、地域の方に必要とされる中心市街地の形成は私が常々考えてきたことであり、昨年の令和元年度決算審査でも指摘してきたところだったのですが、それがようやく実現する運びとなるようです。

また、同会派の及川春樹議員が、全体的な商工業のビジョンや計画を策定するべきでは、と指摘したのですが、「個別計画はたくさんある。まずはそれの実現に取り組む」という回答でした。しかし、それらの個別計画は公開されておりません。個別計画の開示を求めるとともに、それらに整合性はあるのか調査し、奥州市が進むべき商工業の方向性を定めるようなビジョンの策定を、今後求めていきたいと思います。

農林部等の審査において、ここでも加藤清議員が、私がこれまで取り上げてきた地域おこし協力隊、やながわ羊について質しました。

奥州市における地域おこし協力隊の課題の中に、明確なゴールが定められていない、という点があります。このゴール設定について市と協力隊当事者との間で認識のずれがあり、それが協力隊が任期終了後に奥州市に定着しなかった要因の一つでした。残り少ない任期の中で協力隊の活動をサポートし、定着していただけるように、今後も指摘して参ります。

やながわ羊はブランドとしての価値が年々高まってきているのですが、生産量の拡大が追い付いておりません。もちろん生産者ご自身の考え方もあることは承知しておりますが、羊の生産がビジネスと成り立つよう支援することが、農家の収入向上、そして奥州市の知名度向上につながります。