今任期最後の一般質問でした。取り上げたテーマは2つ。①農業政策について、②情報政策について、でした。
①農業政策について。転作、特にも大豆への奨励についてをうかがいました。
奥州市は大豆の生産量が令和元年度ベースで県内1位、全国でも14位です。一方で、10aあたりの収量は全国平均を下回っており、課題となっています。
主食用米の生産量は消費の減少から年々減ってきており、特にも来年度はコロナも影響を大きくうけて受けて、900トン以上の減産となっています。この減少量は99%、元に戻ることはありません。
であるならば、農家の収入を確保するためにも、奥州市としてもっと力を入れるべきではないか、との考えから取り上げました。大学や、大豆ミート製造会社との連携などを提案しましたが、結論から言えば、行政が躍起になって頑張っただけでそう簡単に生産量が増えるわけではない、ということでした。農家にとって、大豆の市場販売価格ではなく、支給される交付額が大事な収入源であるからだそうです。
大学に職員を派遣して、研究者と直接情報交換することで生産性を向上させるべきでは、という部分に関してだけは検討してみる、とのことでしたが、事実上私の不勉強が露呈された時間でした。農家の収入向上は私の政策テーマの一つですので、今後はよりいっそう精進してまいります。
②情報政策について、具体的には次期ホームページの更新について質しました。
現在の形が導入されたときはリンク切れなどが多く、市民からお怒りの声をいただいたのですが、私からも技術的な指導をさせていただいた上で改修され、今ではそういう声はなくなった、とのことでした。
私たちの会派で提案してきたアプリ「ぽちっと奥州」が導入されたことで、必要な新着情報がダイレクトに届く体制にはなりましたが、「ホームページはデータベースでもある」という考え方からすると、奥州市のホームページは決して調べやすいものではない、ということを指摘し、次の更新の際には実際に見る人、調べ物に使う人の声も反映させた上で仕様を決定して欲しい、ということを伝えました。
更にはホームページの仕様として、ウィキペディア形式を採用してはどうか、ということも提案いたしました。自治体のホームページとしてウィキ形式というのは例を見ないのですが、情報を調べこむということに関しては関連情報が多く掲載され深掘りしやすいというメリットもあります。自治体のホームページとして尖ったものを採用することは、自治体のDX化がよりいっそう強く求められる時代においては、それぐらいやった方が話題にもなる、という意味もありました。
いずれにせよ、充分な情報を掲載し、それに対して如何にアクセスし易いものを作るのか、ということが最重要なので、それを考慮したものになるよう注視していきます。