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ブラックホールの撮影成功。そして未来は

昨日、2019年の史上初のブラックホール撮影成功に続いて二例目、私たちが住む天の川銀河にあるものとしては初めてのブラックホール撮影成功が発表されました。研究に携わってきた全ての皆様に、お祝いを申し上げます。おめでとうございます!

 

このブラックホールの撮影には奥州市にあります国立天文台水沢も大きく貢献しておりますし、所長の本間先生は日本プロジェクトチームの代表でもあります。

 

さて、この本間先生が先頭に立って、若手研究者を支援するためのクラウドファンディングが行われております。奇しくも昨日の発表直前に目標額1,000万円を達成いたしましたが、さらなる支援の拡充を目指して引き続き募集は続いております。

 

天文台がある地元奥州市としても、黙って見ているだけではなく、具体的な支援に取り組む必要があると思っています。

 

2019年の撮影成功発表を受けて、当時一般質問で「まちづくりに学術振興も組み込んでは?」という提案をさせていただきました。ILCに偏らず、あらゆる学術分野への協力を申し出ることが、結果的にILC誘致につながると思ったからです。当時は学術会議を地方でも開催していく方針が示されておりましたので、「奥州市での開催を誘致しては?」と提案しましたが、いまいち理解されず、その後コロナ禍によってそもそも地方との行き来が制限されてしまったためにそういう話も中断しております。

 

「ILCに偏らない学術分野への支援」という考えは、今もって全く変わっておりません。むしろ、ILC誘致運動が頓挫しているいまだからこそ、新たな取組として掲げるいくべきだと、その思いを強くしています。

 

そこに来て、若手研究者への支援を求めるこの動きです。奥州市が手を挙げないで、誰が手を挙げるのでしょうか。支援の形には様々な手法が考えられますが、ぜひ積極的に進めて貰えるよう働きかけて参ります。

 

例えば、若手研究者には毎月お米を支給。ボーナス月には牛肉、なんてのはどうですかね?自分の食費を削って研究に当てる、なんて時代ではないのかもしれませんが、食べるのに困らない状況で安心して研究に励んで欲しいとは思うんですよね。