第2回定例会が終わったばかりではありますが、教育厚生常任委員会の所管事務調査として、医療法人如水会鈴木眼科吉小路の理事長、鈴木武敏先生をお招きして「中途失明に係る現状や中途失明をなくす取組について」をテーマにお話をお伺いしました。
「日本の中途失明予防の取組は先進国で一番遅れている」
衝撃的な言葉からお話は始まりました。
「視力が1.0だからといって、目が健康だとは限らない。油断した結果、ある日いきなり失明する。」など、その後も私が知っている常識を覆されるお話が続きました。以下の内容も全部事実とは異なるそうです。
- 眼鏡を装用して視力1.0であればその眼鏡は合っている
- 年をとったら、目をできるだけ使わないようにした方が良い
- 緑内障の主な症状は、視野が見えなくなってくる病気であり自覚しやすい
- 免許センターの視力検査は、失明予防に役立っている
- 認知症と視力は関係ない
本当に驚きの連続でした。
岩手県の失明の原因1位は感染症だそうです。その他に遺伝によるものも多いそうで、緑内障が家族にいればその3倍は該当する、もしくは発症する人がいる可能性が高いとのこと。
健康診断や免許更新の際に視力検査はしますが、それは目の健康度を示してはいない。この事実をどう市民に伝え、目の健康維持を促していくのか。常任委員会として取り組むべき課題の一つであると強く認識しました。
子どもの弱視についてもそうです。生まれつき視力が悪い子はそれが症状だとは認識せず、不自由を訴えません。また、子ども疲れ目、頭痛、肩こりなども視力の低さによるケースが多いとのこと。3歳までに治療することで9割近くが改善するということで、早期に視力だけではない、目の健康状態に関して検査を促す体制を構築する必要を感じました。