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岩手競馬組合議会監査・議員懇談会

今日の午前中は岩手競馬組合監査委員として本監査、午後からは競馬組合議員懇談会でした。

今年の5月に競馬組合議員、そして組合監査委員に就任したばかりですので初めての本監査となります。昨今の岩手競馬は売上増加といった良いニュースばかりだけでなく、薬物混入事件や、職員による不祥事も発生しており、平成3年度分の監査とはいえ緊張して臨みました。

職員不祥事については議員懇談会の話題でもありましたので深く触れはしませんでしたが、特定の分野や技術が絡むために随意契約が多いのですが、当たり前にそれを実行するのではなく、価格の精査にはより一層注力するように指摘致しました。

議員懇談会では、7月に発生した逮捕事案を受けてのコンプライアンス推進に関する取り組みについて説明を受けました。

事件そのものについては今後の公判を待つばかりなので、組織として再発防止にどう取り組むのか、というのが今回の要旨だったのですが、平成21年にコンプライアンスマニュアルは策定されていたものの、それを徹底する研修がしっかりと行われてこなかったことが説明されました。

今回の事案について、昨年度中に外部からの通報があったことは既に報道されておりますが、それについてどのような対応を取ったのか、前回の懇談会で私が質問したのですが、「当事者へ聞き取りしたところ、『コンプライアンスに触れるようなことは一切していない』という説明だったので、それを受け止めて問題無しとしていた」という回答でした。逮捕されたことについて、組合事務局としては寝耳に水に近い状態だったというのですが、コンプライアンス研修を徹底してこなかったという今回の説明を聞いて、それも宜なるかな、と感じました。

今後は推進チームの設置や研修の徹底、推進評価委員会の設置など、他の組織では当たり前にやっていることをこれからやっていくとのことですが、遅きに失したものであり、再発防止に実効力を持つことを願います。

他の議員からは「330億円の借入は、競馬を嗜まない住民からの借入でもある。緊張感が足りなすぎる。」とまで指摘されていました。正にその通りです。岩手競馬はこれから南部杯、JBCと全国的なレースが続きますので、岩手の名をこれ以上辱めないように謹んでいかねばなりません。

公判の推移を見守りながら、信頼回復、岩手競馬の発展に務めて参ります。